会長就任挨拶

宮古東ロータリークラブ

会長 木澤 健一

この度2015-2016年度当クラブの会長に就任するに当たり、一言ご挨拶を申し上げます。すでに各位がご承知の様に本年度はわが宮古東ロータリークラブ創立50周年という誠に意義深い大きな歴史の節目に当たります。この年度にクラブ会長を担当することは、多年に亘ってつちかわれた歴史と伝統を考えるとき、その重責に身の引き締る思いであります。浅学にして非才の身もかえりみず会長をお受けしたからには、その付託に答えるべく一意専心その任を全うすべく最善をつくす所存であります。
当クラブは創立が1965年8月22日。会員数22名でスタートし1966年3月10日に更に5名が参加し27名となり、RI認定が同年4月11日。認定状伝達式が同年6月5日でした。スポンサークラブは宮古クラブ。高島特別代表より種々御指導頂ながら国際ロータリーの一員として第一歩を踏み出したのであります。それから今年で半世紀50年の歳月が流れた訳であり将に今昔の感に耐えません。
当クラブでは、創立以来モットーとして来たことは、“親睦”で一に親睦、ニに親睦、三、四がなくて五に親睦と、何よりもクラブ会員相互の親睦と理解を第一義として、クラブの基盤作りをし、会員同士の新密度と理解度が想像以上に早期に進化し、そのために奉仕活動も順調に推移していったのであります。そして吾がクラブが宮古市という地域社会にとって存在価値のあるクラブためにはどうあるべきかを、常に念頭に皆で討議し、決定をし、実施してきたのであります。
クラブ創立以来50年という歴史の積み重ねはズッシリと重く、安閑としてはおれない思いにかられますが、地に足を付けて来し方を振り返りつつも、次なる100年に向けて、更なる一歩を踏み出して行くべく精進努力をして行き度いと考えておる次第であります。
当クラブの半世紀にわたる経緯の中で、特筆すべき地域に対する事業乃至は取り組みとしてあげられることは、まず第一に青少年の健全育成を目途とした「春季市内中学校野球大会」市の教育委員会と連携して主催し、本年で第38回目を迎える所であり、地道ではありますが、着実にその成果は上がっていると自負するものがあります。次に県立宮古商業高校に設立した“インターアクトクラブ”今年で28年目を迎える所であり、生徒達にロータリーの提唱する“奉仕の精神”を育成することに少しながら寄与しているものと考えており、今後ともこの活動は継続してゆく所存であります。また、当地の景勝地陸中海岸国立公園の中心的存在の“浄土ヶ浜”の清掃活動は、昭和53年(1978年)以来毎年年間4回早朝例会をかねて連綿として実施しておる所であります。
さて、半世紀という長い年月の中で、最大のインパクトは何と云っても4年4ヶ月前の突如襲来した東日本大震災による被災で、多くの会員諸氏が甚大な被害をこうむり、一時はクラブの維持存続も危ぶまれましたが、会員各位の不屈の努力、相互の助け合いそして何よりも遠隔地でありながら、親身に優る大変心のこもったご支援を頂戴した大阪クラブ、越谷南クラブを始めとした数々のロータリークラブの温情あふれるご支援、ご援助そして御激励は、生涯忘れることが出来ない感激であり、感謝々々であります。これを一つの大きな転機として当クラブとして、その中でも特筆に価する大阪クラブ、越谷南クラブ、堺東クラブ、東京品川クラブとの間で“友好クラブ”を締結し、相互のさらなる交流を深化し末永くお付き合いをお願いしていく所存であります。
吾々は創立50周年の年に当たることから、社会的に大きな意義のある行事なり事業を成すべく、50周年記念行事実行委員会(山崎秀男委員長)を立ち上げ、山崎委員長以下で鋭意検討し、宮古市100年の計に大きく資すべき事業として壮大なる3つのことを発案し、すでに2012年度よりスタートしております。即ちまず第一には東日本大震災による大津波の到達地に石柱を建て、これより下には家を建てることを禁ずる目印としました。これには堺東クラブ、下関クラブ、岐阜淡墨クラブの支援を受けて実現しました。第2には2013年度より大阪クラブ、越谷南クラブ、堺東クラブ、東京品川クラブ、名古屋空港クラブの支援を受けて実現したもので、郷土宮古に大きな財産をとの思いで、森、川、海と共生する当市に、心を育む美しき森を区界地区に造成し(植林事業)、命を育む清らかな川をもたらしそして恵みを育む豊かな海へと流れ込み、近い将来地域住民に大きな幸と繁栄を提供するであろう事を念願するものであります。
そして第3には大阪クラブの強力なご支援により“宮古・大阪みおつくし奨学金”を設定し大震災により両親が犠牲となった震災孤児男女1名づつに2013年度より四年生大学入学者に奨学金を支給し、卒業後は宮古の発展に大きく資する人材の育成をして行くというものであります。(10年間の継続事業)。その他にも色々なクラブより温情あふれる心あたたまる数々のご支援を頂き、いくら感謝してもし切れない思いで一杯であり、心より深甚なる謝意と敬意を表する次第であります。
次に、特筆すべき事がもう一つございます。記念行事で大事な問題は“記念講演会”でありますが、種々検討の結果、現代日本における今日的課題として健康面で国民の最大関心事の一つが、食事の欧米化による肥満とメタボリックシンドロームに関することでありますが、大変幸運なことに大阪クラブの会員であり、日本の医学界における斯界の最高権威者であり、つとに御高名な松澤佑次先生(現住友病院長)がおいでになっておられ、この際、宮古市並びに周辺の地域住民のために是非とも有益なお話して頂きたくお願い申しあげました所、御快諾を頂き実現することとなりました。ロータリアンのみでは勿体ないので、一般公開講座として開催致しますのでご期待ください。
さて、今年度のRI会長K.Rラビンドラン氏のテーマは、「世界へのプレゼントになろう」であります。吾々ロータリアンは夫々が誰でも他に与えうる何らかの才能、知識、能力そして献身と熱意などをもっている筈であります。私達はロータリーを通じて、これらを世界の皆様にプレゼントすることで、だれかの人生に、そして世界に良き変化をおこすことが出来るのですと云っておられます。又、2520地区菅原ガバナーもこれを受けて、地区の重点方針として@会員の増強と維持 A財団への寄付 Bオンラインツールの利用 C公共イメージの向上 D永久にポリオを撲滅する をあげ、各位の協力を呼び掛けておられます。吾がクラブにおいても、これらの方針に則り、鋭意クラブ運営を全うして行く所存であります。
私は、この歴史と伝統を誇る宮古東ロータリークラブの第50代目の継承者として、誇りをもって事に当たり、英知を結集し、更なる生々発展を期して、一意専心頑張って参る所存であります。会員各位の絶大なるご支援、ご鞭撻を伏してお願い申し上げまして会長就任のご挨拶と致します。

以上

《会長所信表明》


愈々記念すべき50周年年度に入りました。いつもよりも一段と重圧感があると同時に心引き締まる思いであります。50年という長い月日にわたり、常に我々はロータリーの基本理念である“職業奉仕”を第一義に“四つのテスト”を言動の規範として、“ロータリー精神”即ち他への思いやりを大切に地域社会と共に歩んでまいりました。ただひたすらに脇目もふらず、親睦を旨とし、懸命に頑張ってきた50年でした。かえり見て誠に感無量であります。この間我々が成し得た事は何でしょうか。最も力を入れてきた事は、宮古圏域における“青少年の健全育成”であります。この目的を達成する為に具体的には、@春季中学校野球大会を主催(宮古市教育委員会と連携)、A県立宮古商業高校にインターアクトクラブを創設、B530運動(年4回浄土ヶ浜清掃活動)等を継続しております。そして、この意義ある年度を更に盛りあげるべく企画された“50周年記念行事実行委員会”は、山崎委員長、坂本副委員長を中心に、諸行事並びに諸事業を展開していく筈であり、期して待つべきものがあると存じます。これは本年度最大の課題であり、クラブの総力を結集して全うしたいものと考えております。会員諸氏の絶大なるご協力、ご支援をお願い申し上げる次第であります。
  さて、この50年という歳月の中で、当クラブの最大のインパクトは、なんと言っても4年4ヶ月前の東日本大震災の襲来であり、それによって発生した大被害でした。会員の多数が被災し莫大な被害を受けました。そのためにやむなく退会に到った方も数名おられ、一時はクラブの存続の危機にもさらされました。幸いな事に諸氏の御努力により、最悪の自体は避けられ、安堵の胸をなで下ろしたものでした。このような時に大阪クラブや越谷南クラブを始め、数々のクラブからいち早く心温まるご支援の手が差し伸べられ、色々なプロジェクトの実施が可能となりました。それらが無ければ直ちに手も付けられない状況であっただけに、本当に感謝感激の極みがありました。ロータリー精神の真髄は“他への思いやり”を心に思い知らされたのであります。
  さて、クラブのほうは会員諸氏の努力とご支援いただいた皆様のお陰で立派に再生し、以前と同様に諸々の活動にアクティブに取り組んでいる所であり、会員数も2名増となり、現在に至っております。
  今年度のRI会長、K.R.ラビンドラン氏のテーマは「世界へのプレゼントになろう」であります。我々ロータリアンはそれぞれが誰でも他に与えうる何等かの才能、知識、能力、努力、そして献身と熱意を持っている筈であります。私達はロータリーを通じてこれらを世界の皆様にプレゼントすることで、誰かの人生に、そして世界に真の良き変化をおこす事が出来るのですと云っております。
私はこの歴史と伝統のある宮古東ロータリークラブの第50代目継承者として、誇りを持って諸事に当たり、更なる発展を期して、一意専心頑張って参る所存であります。